Ⅰ 人工水晶育成 「オートクレーブ」と言われる、高温高圧容器内
にて400℃140Mpaの環境下で育成されます。
天然水晶と違い品質が安定した結晶が作られます。
Ⅱ 切断・角度測定 人工水晶を目的の仕様に合わせて切断します。
切断した人工水晶が仕様通りとなっているのか
角度測定を行います。
Ⅲ 研磨 水晶の周波数は厚みで決まります(厚みすべり振動の場合)。
薄くするほど周波数は高くなり、厚くするほど周波数は低く
なります。仕様に合わせてベバル加工やポリッシング加工
を施す水晶もございます。
Ⅳ エッチング・洗浄 切断~外形加工まで施した水晶は表面が粗く
安定した特性が得られません。
エッチングと洗浄で水晶表面の粗さを取り除き
品質を安定させていきます。
Ⅴ 電極形成 水晶に電極を形成します。
電極がない場合、圧電効果が得られず発振をしません。
電極を形成し電圧を加える事で発振をするのです。
Ⅵ 組み立て 水晶を保持する為に、ベースと言われる端子に
水晶を組み込みます。水晶とベースの接合部は
導電性接着剤により接合します。
Ⅶ 周波数調整 電極形成後の水晶は周波数にバラつきがあり
そのままだと品質に影響が生じます。
品質を安定させる為、周波数調整を行い均等で
仕様を満足させる水晶になります。
Ⅷ 封止 大気中の温度や湿度の影響を防ぐ為、キャップを
被せ直接の影響を防止します。
これらは電極の酸化防止にもつながり、より安定
した水晶へ繋がるのです。
Ⅸ 検査 お客様の仕様を満足しているか温度耐性や通電
耐性等の検査を行います。
厳しい検査を終えてお客様のお手元に届けられます。